Base AI Model提供終了および Vision and Sensing Applicationのデータ処理方法変更のお知らせ

2023年6月28日

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社

平素より弊社のサービスをご利用頂きありがとうございます。

2023年7月中旬以降に予定しております次回のサービス更新におきまして、以下の2点の変更を実施します。 内容をご確認の上、該当される場合には、ご対応の準備をお願いします。

  • Base AI ModelのHuman Detection (Object Detection)とHand Gesture Recognition (Classification)の提供を終了
  • Vision and Sensing Applicationのデータ処理方法の変更

変更点の詳細説明は以下の通りです。

Base AI ModelのHuman Detection (Object Detection)とHand Gesture Recognition (Classification)の提供終了について

これまでConsole上で提供しておりましたBase AI ModelのHuman Detection(Object Detection)とHand Gesture Recognition(Classification)の提供を終了します。また、併せて、Developer Siteで提供しておりましたサンプルAIモデル(HumanDetection v1.0.0)につきましても提供を終了いたします。

提供を終了した以降は、以下の作業ができなくなりますので、ご注意ください。

  • ConsoleのCreate modelおよびTrain modelにおいて、Human Detection(Object Detection)およびHand Gesture Recognition(Classification)の選択ができなくなります
  • Human Detection(Object Detection)または、Hand Gesture Recognition(Classification)を用いて作成されたモデルは、Create modelおよびTrain modelのリストから削除されます※1ので、再学習ができなくなります
  • Human Detection(Object Detection)または、Hand Gesture Recognition(Classification)を用いて作成されたモデルは、Deploy to deviceのリストから削除され※1、エッジAIデバイスへのDeploy※2※3はできなくなります

※1:Human Detection(Object Detection)または、Hand Gesture Recognition(Classification)を用いて作成されたモデルのリストからの削除は、2023年7月のサービス更新時に自動的に行われます。また、リストから、これらのモデルをダウンロードすることはできませんので、ご了承ください。

※2:既にエッジAIデバイスへデプロイされているモデルにつきましては、引き続き、そのままの状態でご利用いただけますが、再学習はできませんので、ご注意ください。

※3:モデルがDeploy to deviceのリストから削除された以降に、エッジAIデバイス上に残っている当該モデルをReplaceまたは削除するための機能は、2023年7月のサービス更新にて追加いたします。 詳細な手順につきましては、サービス更新時のリリースノートをご参照ください。

なお、現在、Console上で提供していますCustomVision-ObjectDetectionにつきましては、引き続きご利用いただけます。
Object DetectionのAIモデルを作成される場合は、こちらをご利用ください。
また、ClassificationのAIモデルを作成される場合には、tfliteモデルのimport機能をご利用ください。
なお、2023年6月8日に実施しましたサービス更新によって、tfliteモデルをローカルコンピューターからインポート(Local Import)できるようになりました。 併せてご活用ください。
さらに、今後、新しい学習ツールにつきましても、順次追加していく予定です。

Vision and Sensing Applicationのデータ処理方法の変更

2023年7月のConsoleサービス更新と同時に提供を開始するエッジAIデバイスファームウェアの新バージョンを利用することで、より自由度が高いVision and Sensing Application(ConsoleのSettingからインポートするApplication)の開発が可能になります。これまでエッジAIデバイスファームウェアのタイミングでAPIが実行されていましたが、新バージョンでは、アプリケーション側で実行のタイミングをコントロールすることが可能になり、推論結果の解析や解析結果の送信などをより柔軟に行うことができるようになります。

  • イベントドリブンな処理
    • センサーが生成する推論結果をアプリケーションで解析して、ターゲットのオブジェクトを検出したといった特定のイベントをトリガーとして、クラウドに解析結果の送信をすることが可能になります
  • 複数フレームにまたがる推論結果の解析
    • これまでは、単一フレームでの解析結果を送信していましたが、新バージョンでは、複数フレーム分の推論結果を解析して、必要な推論結果だけをクラウドへ送信するなどが可能になります
  • センサーの処理とは独立した解析結果の送信
    • これまでは、アプリケーションによる解析および解析結果の送信がセンサーと同じフレームレートで処理していましたが、新バージョンでは、センサーと非同期で実行することが可能になります

[ご注意]
これまで使用されていたVision and Sensing Application (PPL)は、7月以降に提供を開始するエッジAIデバイスファームウェアの新バージョンではご利用いただけません。 なお、これまでのデバイスファームウェア※4との組み合わせのままでご利用いただけます※5。

※4:これまでのエッジAIデバイスファームウェア(2023年6月現在):
https://developer.aitrios.sony-semicon.com/file/download/szp123s-001_20230329_00
また、2023年10月中旬以降をめどに、これまでのVision and Sensing Application(PPL)のサポートを終了します。 そのままの状態でご利用を継続いただくことは可能ですが※5、今後、不具合の修正や新しいエッジAIデバイスファームウェアへの対応等は行ないません。 新しいVision and Sensing Application(App)への早期の切り替えをお願いします。

※5:【訂正】 2023年12月以降に予定しておりますサービス更新に伴い、2023年8月23日以前に提供をしておりましたエッジAIデバイスファームウェア(SPZ123S-001 20230329 00以前)での推論機能の停止を予定しております。 AITRIOS上では以前の状態のままでの継続利用はできなくなります。 ご注意ください。 (2023年10月26日)

お客様には、ご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒、ご理解のほどよろしくお願いいたします。